こどもの発達の理解及び支援に関する研究プロジェクト

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基礎研究Basic Research

まばたき研究

まばたきは,目の乾燥を防ぐために反射的に起こると考えられています。しかし,それだけではありません。

わたしたちは,次に何か出てくるのを待ちかまえるときは,まばたきがほとんど発生しなくなり,待ちかまえていたものを見つけたり聞いたりした瞬間に発生しやすく,その後はしだいにまばたきが減っていくことを示してきました(下の図をみてください)。

このことは,次の情報への予期はまばたき抑制,情報の処理終了がまばたき発生と関連することを意味しています。このように,わたしたちは,まばたき発生と抑制のタイミングに注目して研究を行ってきました。

最近では,ボタン押しをするときのまばたきを測っています。すると,ボタン押し直後よりも,ボタン押しを止めた直後の方が,まばたきが多く発生しやすいのです。

このことは,本来は押さなければならないボタン押しを止める代わりに,まばたきが発生していると考えられます。

ボタン押しを止めることは子どもにとっては,むずかしい課題です。こういった課題を子どもと大人で比較することで,発達の様子を知ることができます。



疾患モデル動物を用いた基礎研究

以下の寄稿:麦島剛

基礎研究とは、ものごとの根本原理を解き明かす行為です。数学・哲学・生理学などがその典型です。基礎研究により、知の前進がもたらされてきました。
基礎研究は、あらゆる実務(経済・行政・工業・農業・医療・教育など)にとって極めて重要です。例えば、身体でのメカニズムが解明されて初めて、その薬は治療薬となり得ますし、まともな思想のない社会ではまともな政治は成立し得ません。

そもそも基礎研究は、たとえ目先の利益に直結しなくても、それ自体が重要です。有史以前から、人類は何度か未曾有の危機(疫病・飢饉・戦争など)に直面してきました。でも、知の全体を糧にして乗り越え、今日の社会を築いてきたのです。

私は、この大学では希少な基礎研究者の一人です。発達障害の一つ、注意欠如多動症(ADHD)の行動分析学的・神経科学的メカニズムについて、疾患モデル動物を用いた基礎研究をしています。これらの成果は、ADHDをもつ人々の生きづらさを和らげるため、根本的・体系的な方法を提供し得ると確信します。

詳しくは、以下のサイトをご覧ください。

https://kaken.nii.ac.jp/file/KAKENHI-PROJECT-21530766/21530766seika.pdf
科学研究費助成事業研究成果報告書
ADHDの衝動性・注意を指標化した新しい動物モデルの提唱
2009-2011年度
麦島が単独で獲得

https://kaken.nii.ac.jp/file/KAKENHI-PROJECT-26380894/26380894seika.pdf
科学研究費助成事業研究成果報告書
ADHDマウスの衝動性と前注意機能を指標とした応用行動分析と薬物療法の統合の試み
2014-2016年度
麦島が単独で獲得

https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-17K04362/
科学研究費助成事業実施状況報告書
ADHD動物の不注意脳波と不注意オペラント行動への環境調整と治療薬の有効性の原理
2017-2019年度(現在進行中)
麦島が単独で獲得

https://www.asagaku.com/chugaku/topnews/7919.html
基礎研究大事ですノーベル賞・大隅さんが訴え朝日中高生新聞2016年10月30日

https://scienceportal.jst.go.jp/news/newsflash_review/newsflash/2019/05/20190530_01.html
基礎研究の成果は将来の社会発展の基盤文部科学省(2019) 科学技術白書

以上、寄稿文おわり。

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福岡県立大学人間社会学部
福田恭介研究室
TEL:0947-42-2118(代表)
〒825-8585 
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